海のテロワールに挑戦
新たなワイン体験を
地球の70%を占める海。
そんな海に囲まれている日本で、近年欧米を中心に密やかに注目されてきている海底熟成に 私たちは本気で挑戦していきます。
自然が環境を作り上げる海底、そこで保存・貯蔵を 行うことでワインの新しい魅力や価値を引き出す 熟成庫になりうるポテンシャルを 秘めているのではないかと私たちは考えます。
海底熟成はその工程や作用を数値化することが 難関で、まだまだミステリーです。
そんな中、それぞれの海が持つ個性に寄り添い、 その環境に合わせたワインの海底熟成を 見出していく、そんな“海のテロワール”を 造ることを目標にチャレンジしていきます。
the future in a glass
ワイン一杯が変化を産むきっかけに
tlassは、terroir(テロワール)の「terre」とワイングラスの「glass」を掛け合わせた造語です。
気候変動が引き起こす自然災害やテロワールの変化に影響を受け、 各国のワイン生産地で安定的な収穫が困難になっている今、海の新たな価値を見出し、海のテロワールに挑戦すること。そしてこのワインを飲むだけで海や地域の環境が良くなることを願って、サステナブルな仕組み作りをしています。
2021年、奄美⼤島は徳之島、沖縄島北部及び⻄表島と共に「世界⾃然遺産」に登録されました。美しい海や⼭、希少種を含む多様な固有の生物が生息・生育していることが評価されています。その奄美大島の最南端にある瀬⼾内町は海洋資源が豊かな町として、2050年までに⼆酸化炭素(CO2)の排出量を実質ゼロにすることを⽬指す「ゼロカーボンシティ」を宣⾔し、環境保全の意識を加速させています。
2度と出会えない
唯一無二のワイン誕生
同じ海底、同じ熟成プログラムを活用したとしても、自然環境は毎年変化するため、同じスタイルのワインは
一生に一本かもしれません。
自然が育む海底熟成ワインとの出会いをお愉しみください。
そもそも
熟成したワインとは?
ワインは数ある酒類の中でも熟成を愉しむことができる飲み物です。 また、長期熟成のポテンシャルを持つワインに おいては、長期熟成で品質や価値が向上して高級ワインへと変化することも愉しまれています。長いものでは30年以上も。
ワインの熟成に関して考慮すべき要素
外的要因
気 温
湿 度
照 度
振 動
異臭の有無
など様々な要素があります。
内的要因
エステル
アルコール
有機酸
残糖分
pH (ペーハー)
パッケージ
など様々な要素があり、主としてこの各要素を鑑みながら熟成に向いているかどうかを考慮する必要があります。
ワインの熟成による変化例
Before
APPEARANCE
外観
ブライトな
若々しい色調
NOSE
香り
フレッシュフルーツ
PALETTE
味わい
酸味や渋味が
明確な味わい
After
本来の彩度が変化した色調
ドライフルーツ
各要素が
調和した味わい
ワインの醍醐味。
熟成はミステリー。
時間の経過だけが生み出すことのできる “長期熟成した深い味わいのヴィンテージワイン”
なおかつ、 最適に熟成したワインの “飲み頃” を完璧に見極めることはプロフェッショナルや評論家でも難しく、 実際に開栓するまで分かりません。
さらに 海底で熟成させるということは、 それぞれの海のコンディションによって その海独特の熟成過程を経ることになります。
海底
熟成
SEA AGED CELLAR
海底熟成ワインとは?
希少価値の可能性も?!
バルト海の沈船から引き揚げられた、170年間海中熟成されたシャンパーニュが2010年に開催されたシンガポールのオークションでUSD40,000にて落札され話題になった逸話があります。
それぞれの海で検討される要素
水 温
振 動
水 圧
潮 流
照 度
塩分濃度
これらの要因が熟成の品質やスピードに 影響すると考慮し、影響することを考慮し、 さらなる調査を進めています。
tlass SEA CELLARの特徴
1
sustainable
海底熟成専用ワインセラーを独自共同開発
海底にワインセラーを設置するにあたり、海洋環境に悪影響を及ぼさないことは必須です。
tlassでは、魚など海洋生物が育ちやすい海の環境をつくる魚礁や藻場礁を全国の漁場に設置している岡部株式会社 海洋事業部と共に、海中熟成に最適なオリジナルワインセラーを独自に共同開発いたしました。
海とワインの負担を最小限にしながら、安定した海底熟成を実現
海洋環境保全に必須な海中における 生物多様性の促進に寄与
マリンアクティビティと連携し、海底熟成中のワインをビューポイントに
2
location
ロケーションは世界自然遺産奄美大島の海
tlassは、美しい海と町の環境と共に海底熟成に取り組んでいます。
2021年、世界自然遺産に登録された奄美群島の中心、奄美大島。その最南端の街、瀬戸内町にある海、清水沖にワインセラーは設置されています。瀬戸内町は日本で唯一海峡を持つ、穏やかな海と生物多様性の美しい海です。海の透明度がとても高く美しい海洋環境として知られており、加計呂麻島の雄大な島影を眺めることができます。
3
QUALITY
奄美大島の海に合う
海底熟成ワインとは?
POINT
この海での平均水温の高さを考慮しながら
ワインの高い熟成のクオリティを導く
「マスター・オブ・ワイン」⼤橋健⼀MW氏 アドバイスのもと海底熟成の調査をしました。
海底熟成ワインの調査概要
<調査方法>
・高度なワイン分析機器による数値データ分析
・大橋健一MW氏のテイスティングによる官能分析
<分析機器測定項目>
アルコール、比重、エキス、酒石酸、遊離亜硫酸、 総亜硫酸、水素イオン濃度(ph)、酢酸、エタノール、 アルデヒド、色調濃度(OD430・OD530)、 RS残糖、ポリフェノール
熟成期間:
2ヶ月 (2/15-4/24)
5ヶ月 (2/15-6/27)
ワインの種類:12種類水深 : 20メートル
水温 : 18~25℃
認められた熟成の傾向
ワインの品種やヴィンテージといったワイン自体のそれぞれの個性からクロージャー(ワイン栓)ワインのラベルなど、パッケージングの条件に至るまで、ワインを取り巻くさまざまな要素が海と出会ったことで、私たちにこれまでに体験したことのない新しい気づきをくれました。
変化の傾向
全体的に色調の変化はぼぼ見受けられなかったが、
「香り」や「味わい」は産地や品種により差が確認できた。
海底熟成の可能性
そのような調査結果から、海底熟成により、 ワイン自体のクオリティを高められたワインもあった一方、奄美大島の海にあまり適していないワインの傾向も見出せました。
このことは、本プロジェクトの大きな第一歩で、無限に広がる要因や環境と継続的に寄り添い、新しい 発見を繰り返しながら、それぞれの成分の香りや味わいによるバランスを考慮し、熟成の可能性を 見極めていかなければなりません。
この美しい海だかからこそできる、海底熟成に必要なポテンシャルを多角的に最大限に引き出し、最適な海底熟成を行うことにこだわり抜いています。
4
MAKE SENCE
「好き」が創る、地域と環境に還元できるビジネス
ワインラバーやオーシャンラバーをはじめと した「好き」を大切にする人が「楽しむ」ことで 貢献になる最新サステナブル。
WINE LOVER
OCEAN LOVER
BLUE CARBON
売り上げの一部を、かつて生い茂っていた藻場を再生するため、地元漁協や島内外の事業者と協働し、その資金のために充てます。
BLUE ECONOMY
町の産業活性化を目指し、 漁協関係者の方々と共に連携しています。
海底熟成ワインの楽しみ方
ホームパーティのお呼ばれワインに
大切な人へ特別なサプライズギフトに
沈めていないものと飲み比べてみよう
白・赤・スパークリングを飲み比べてみよう
FAQ
Q. ボトルの付着物は何ですか?
付着藻類と呼ばれる、海底で付着した藻類が固まったものです。 ラベルは、海底熟成することにより、汚損または剥がれがございますのでご了承ください。
Q. どのようにボトルを開けるのですか?
ボトル先端は海水が入らないよう、海中用のシーリングワックスが施されています。抜栓する際は、ソムリエナイフ等の硬いものでワックスを除去してください。ソムリエナイフでワックスを上部のコルク部分に沿って縦に何度か繰り返し切り込みを入れ、上部のワックスを取り除いたら、コルクを抜きます。
Q. 海底熟成ワインの保存方法は?
冷暗所に保存してください。
Q. 万が一ボトルが割れていたら?
配送中の破損の場合、在庫がある場合は交換いたします。在庫がない場合は返金にて対応いたします。すぐに配送業者または弊社までご連絡ください。ただし、シーリングワックスの破損については対象外です。
※20歳未満の者の飲酒は法律により禁止されています。